たしかに十薬はどくだみを乾燥させたものですが、十薬は薬ですので、その調製方法や検定方法など一定の規格が決められています。市販のどくだみ茶は食品として売られているもので、特に決まりはないため、調製方法を守らなくても、混ぜ物してもいいのです。
心配な人は十薬を購入するか、販売会社に聞いてみると良いでしょう。
次に、より効果的な飲み方ですが、クエルシトリンはやや水に溶けにくいので多めの水を使って、どくだみを煮出した方がより抽出し易くなります。しかし、それでは量が多くなり成分が薄まってしまうので煮詰めるといいと思います。
目安として、1回分でどくだみ5gに対して 水200ml以上加えて、軽く泡立つ程度の弱火で煮詰めていき、約130ml ほどになったら、茶漉しで葉を除いて飲むのがいいでしょう。

通常飲む量ではほぼ安全に問題はないと考えられます。
どくだみに限らず香辛料・ハーブ類は多量に摂取すると体によくありません。
デカノイルアセトアルデヒドの毒性はマウス（ねずみ）でテストされており、LD50（50％致死量；約50％が死亡する投薬量）は90mg/kg とされています。体重60kgの人間では540mg に相当します。どくだみの青汁に含まれるデカノイルアセトアルデヒドは～5mg/100ml ですから、LD50に達するには、青汁を10リットル以上も必要です。また、実際に飲んだとしても、吐いたり、下痢になったりと防御反応が起こりますので致死量に達することにはなりにくいと思います。

どんなダイエット法にも、その効果には個人差があります。どくだみに考えられるダイエット効果は主に新陳代謝を活発にして老廃物の排出を促すことだと思われます。トイレの回数が増えることが予想され、水分をしっかりと取ることが大事です。
また、過食、運動不足など生活習慣に問題がある場合は、どくだみ茶を飲むだけでなく、そちらも改善することでより効果的なダイエットができると思います。

長期保存はできません。煮出したどくだみ茶は冷蔵庫で保存し、次の日には飲み切ってしまいましょう。どくだみが腐りにくいのは生の葉に含まれる成分のおかげです。その成分　デカノイルアセトアルデヒドは乾燥されると酸化して、菌を抑える力が無くなってしまうのです。ですから、どくだみ茶には菌を抑える力はほとんどありません。

どくだみの主な有効成分はクエルシトリンです。どくだみ茶では抽出しきれないクエルシトリンは出し殻やカスとともに捨てられてしまいます。クエルシトリンはアルコールに溶けやすいので、効率的に成分を抽出するのにはアルコール抽出が適しています。さらにアルコールは血行を良くしますので、体に吸収しやすくすると考えられるのです。

カビが生えていなければ飲んでもいいと思いますが、新しいものを購入された方が無難です。アルコール分があるので食中毒菌などは抑えられますが、開封後、酵母が混入すると増えてしまい、酵母の種類によっては味が悪くなるかもしれません。

使用は控えた方がいいでしょう。体質によっては、かゆみが出ることがあります。また、血行がよくなったために一時的にかゆみがでることもあります。かゆみのために体を掻いてしまうと肌荒れを悪化させることになります。

質問１ですが、少しはなくなると思いますが、成分はしっかり残っていると思います。どくだみ軟膏の主な有効成分はデカノイルアセトアルデヒドとクエルシトリンです。クエルシトリンは大きな問題はないと思います。デカノイルアセトアルデヒドに関してですが、この物質は油性ですが、揮発性であり、強火で加熱した場合には大きく損失すると考えられます。しかし、沸点が高いので弱い火力で煮詰めれば水分だけを蒸発させることができると思います。ラードを加えた後、とろ火でゆっくりと加熱してください。
次に質問２についてですが、１、2ヶ月程度は大丈夫と思いますが、使用状況によって様々なので一概には言えません。腐敗はやはりカビと酵母が問題ですが、水分が少なければより安心です。使う時は、手をよく洗って清潔にして、軟膏に水気を与えないように気をつけてください。

保存のコツは湿気を避けることです。どくだみを天日で乾燥させたといっても、水分が完全になくなるわけではありません。残った水分は季節によっても変動します。特に温度変化の大きい場所に置くと露がついてカビが生える原因となります。
乾燥したどくだみはゆったりした紙袋に入れて、風通しのよい場所におきましょう。また、乾燥剤などを入れて密栓して保存するのも良いでしょう。

どくだみの青汁は弱酸性ですので、心配なのはカビと酵母の繁殖です。アルコール濃度が低いとより生育しやすくなります。この場合は完成したどくだみ化粧水は冷蔵庫で保管して、3日毎に火にかけて加熱殺菌してやれば、長持ちさせることができるでしょう。

便秘には乾燥したどくだみを用いても問題ありません。便秘解消のために服用する場合、クエルシトリンにある緩下作用が有効とされています。

外国産どくだみの有効成分は測定したことがないのでわかりませんが、以前聞いた話しではベトナム産どくだみの青汁はクエルシトリン5mg/100g程度でしたが、天然物は成分にバラつきがあるので薬効が弱いと決めつけることはできません。
しかし、実際には生のどくだみは手に入りにくいので、多くの場合、輸入されるものは乾燥どくだみかエキスパウダーだと思います。外国産のものは規格があやふやなものも多いと聞きますので（特に粉末の場合は混ぜ物をしていてもわからない）、効き目は国内産よりも不確かと言えるかもしれません。

どくだみの有効成分であるクエルシトリンはフラボノール系の色素で淡い黄色をしていますので、赤よりは緑色に近い方が良いように思うかもしれません。
　 しかし、葉の色には、カロチノイドやフラボノイド、クロロフィルといった色素の種類のほか、pHやマグネシウムなどの金属が関わっていると思われます、日照や土壌など気候や環境も様々ですので、実際に検証してみないとどちらが良いとは言えません。