生のどくだみは、これら細菌をやっつけてくれる有効成分 デカノイルアセトアルデヒドを含んでいます。この成分はペニシリンを凌ぐといわれるほどに非常に強力な殺菌作用をもつことが知られており、食中毒や傷口の膿みの原因となる黄色ブドウ球菌をはじめ、多くの細菌を抑えてくれます。また、どくだみの青汁は水虫も治してくれることも知られています。ただ、この殺菌効果は生のどくだみを使用した時に限られ、干して乾燥したどくだみやそのエキスでは効果がなくなっています。
どくだみの美肌効果をもっとも効率よく利用するには、どくだみを生のまま使用するのがよいでしょう。
どくだみは昔から現在に至るまで、美容の薬草として親しまれています。ここ何年か前にもどくだみブームがありましたが、ブームが去ってもどくだみを愛用する人が尽きないのは、どくだみに確かな効果があることを証明しています。
どくだみはおでき等のデキモノや腫れ物、傷口の膿みなどを吸い出して治す効果が優れていたため、古くからどくだみの使用方法とは、もっぱら外用薬としてでした。この効果は有効成分デカノイルアセトアルデヒドの殺菌作用によるもので、おでき等のデキモノの炎症を抑えて、傷口を浄化してくれます。その後、江戸時代を過ぎたあたりから、学問がすすみ、どくだみの優れた薬効が次々と明らかになり、どくだみを内服することでも美容効果があることがわかってきました。お肌の健康を保つ上で重要なビタミン類の一種であるビタミンPと同様の働きをするクエルシトリン、イソクエルシトリンがどくだみの花や葉に多く含まれており、その働きは利尿作用や毛細血管の強化作用によって新陳代謝を促進させるもので、お肌に充分な栄養を送りこみ、老廃物を排泄してくれます。
どくだみはこれら外用と内服用との両方で用いることによって、相乗的に作用して、より効率よく美容効果を発揮します。
即ち、どくだみの青汁を肌のおでき等に塗ると、デカノイルアセトアルデヒドが炎症や化膿を抑えて傷口を浄化し、その上にどくだみの煎じ汁を内服すると、クエルシトリン、イソクエルシトリンの働きによって、新陳代謝が活発になるので、おでき等の治りもよく、肌の修復を効率的に促進します。ただ、デカノイルアセトアルデヒドの浄化作用は即効性があるのに対して、内服によるクエルシトリンの効果は穏やかで持続的なものですので、充分な相乗作用を発揮するにはある程度継続してどくだみを内服することが望ましいと思います。内服による美容効果は継続性があるので、肌の新陳代謝のレベルを常に高く保ち、肌質を改善して、デキモノができにくくなる健康なお肌を与えてくれます。
性質の異なる2つの用法:外用と内服用のW(ダブル)の美容効果が、日本人女性の繊細なお肌を健康に保ってくれるのです。
昨今は美容健康ブームで様々なハーブが紹介されてきましたが、どくだみほど人気が根強いものはほとんどなく、多くは話題のみで消えていってしまいました。
その点、どくだみは生薬として日本薬局方に収載されるように、その確かな薬効が正式に認められています。どくだみは単なるブームに終わらず、今後もNo.1の美容のハーブであり続けていくことでしょう。
花を咲かせている期間はせいぜい2ヶ月程度で秋以降は葉や茎も無くなってしまいますので、開花時期には1年分のどくだみを収穫するために農家の人は大忙しです。
価格は全て税抜価格です。