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食の不安、製品回収の話

技術士(農業)星野 正美

 雪印食中毒事件、BSE、無認可酸化防止剤、無認可香料、偽装表示事件、こんなに次々と食品事件が起きていると、今時の流通食品は信用できなくなりますよね。摘発なんてごく一部でしょう。なんでこうなったのでしょう。テレビで見ると起こした人たちはなんでもない善さそうな普通の人たちに見えます。こんな人たちがこんな事をするのは日本全体が低モラルな意識であることに原因があるのではないでしょうか。 私達全体がこうなっていて、それが現れているのではないでしょうか。国民の手本となる政治家の偉い先生方の意識が、わが国国民に広く浸透した結果かもしれませんが。

 ところでこれらの中で未認可食品添加物に関した事件には考えさせられました。よく目に付くのが「回収されている食品による健康被害の心配はありません」と行政や民間企業が発表した文言です。ここまではっきりと無害ならばなぜ回収するのでしょうか。専門家が無害であると判断したなら、行動もそれに合ったものにして欲しいのですが、なんでも回収というのは物事の重大性の判別を怠った行動のように思われます。でも、それは食品衛生法に違反しているからと言うでしょうか。でも食品衛生法の趣旨は消費者の健康を守るためでしょう。でも食品添加物リストに記載されていない未認可物質だからと言うのでしょうか。つまり法律を守るための回収ですか?そしてリストは完璧ですか?いいえ、リストは常に見直されるべきものです。ではリストをつくるのは誰でしょう。それは行政です。厚生労働省では申請のあった物質が食品添加物として認可できるかどうか審査します。申請はだれがするのでしょうか。それはリスト掲載を要請する者です(外国在住者は対応可能な日本在住国内連絡者が必要とされる)。申請には安全性に関して厚生労働省で決めた調査や試験の結果を添えなければなりません。このことは専門的でしかも多大の費用が掛かりますので、特定の利権が得られる者しか申請できません。外国で許可されていても日本での必要項目を全て揃えて改めて日本で認可されなければなりません。ですから日本では新薬などで話題になったりしましたが非常に時間がかかります。ところが一旦認可され使用されたものは、外国で危険性が指摘され禁止になった後もなかなか禁止にしないことがありました。そして起きた事件が薬剤エイズや狂牛病肉骨粉、その他にもいろいろありました。医薬や食の安全管理は高度の専門知識と広い情報網と総合的状況判断がなければ出来ない、つまりわが国では厚生労働省にしか出来ない仕事ですからこの状況では国民が困ります。

 来年設立予定の食品安全委員会が本来の趣旨である安全性検討だけでなく、このような状況を変える力になることを期待したいと思います。



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