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肥満の話

21世紀には肥満はなくなる?肥満解消のポイント

From Dr.Y.I/平成7年8月21日

 平成6年末、米ロックフェラー大学の研究者らは肥満遺伝子を発見したと発表した。この肥満遺伝子は体に必要な脂肪が蓄積されると「もう食べなくてもいいよ」という信号を脳に送り出す。信号が正しく機能しなかったら食欲の低下が起こらない。すると、脂肪がどんどん蓄えられ、肥満になるという。この遺伝子は「あと一口」の誘惑を立ち切る武器になるかもしれない。

 肥満遺伝子以外にも期待できる研究がある。肥満防止には摂取エネルギーを減らすか、エネルギー消費を促すかのどちらかである。最近、脂肪細胞のなかに脂肪を分解し、熱産生を増大させる、つまりエネルギー消費を促進する物質が見いだされた。β3-アドレナリン受容体と呼ばれるこの物質、肥満予防に有効と考えられ、世界の20社近い企業が開発競争を繰り広げているという。

 さらにもうひとつ、肥満防止に期待される発見がある。体脂肪のつきかたには脂肪細胞に脂肪が蓄積し脂肪細胞そのものが大きくなるタイプと脂肪細胞が増殖し、数が増えるタイプがある。最近、日本人研究者によってこの研究グループは今後の肥満研究や肥満治療の有効な武器になるかもしてないと期待している。

 こうした最近の研究成果と遺伝子治療の組み合わせで、21世紀中には肥満は克服できるかも知れない。この先、腹の出た写真を残そうものなら過去の遺物扱いになりかねない。しかし現時点では、肥満は高血圧、糖尿病、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞等の恐ろしい成人病の元である。将来の治療法の確立まで待てない我々はどうすれば効果的に減量できるだろうか。

 減量といえばすぐに食事制限を思いつく。しかし、やっとの思いで減量に成功しても、ちょっと油断するとたちまち元に戻ってしまうということは多くの人が経験している。

 減量を食事制限のみに頼って行う場合の問題点は基礎代謝が減ってしまうことである。基礎代謝というのは体を使わず、食事もしないで、ただ単にじっとした状態で生きていくのに消費するエネルギーのことで、筋肉や内臓さらに体温の維持に使われるエネルギーである。普通の人では一日の消費エネルギーの70%に相当する。運動によるエネルギー消費というのは17%で意外に小さい。一般に中年になると肥り易いのはこの基礎代謝が減少するからである。

 さて、食事制限をすると確かに脂肪は減るが同時に筋肉も減少する。筋肉が減少すると基礎代謝が減る訳だから、以前より肥り易くなる。空腹に耐えている間はよいが、油断するとたちまち元に戻る。慌てて、二回目のダイエットを始めることになるが、ここでまた筋肉量を減らしてしまう。その結果、体の組織は筋肉に比較して脂肪が多くなり、ますます肥り易くなり、やがて取り返しのつかない肥満になってしまう。

 そこで、失敗なく減量するためには筋肉を鍛えることが重要になってくる。一日たった15分間、ダンベルや鉄アレイを使って筋力トレーニングを行うことで、基礎代謝量が上がり、無理な食事制限をしなくとも容易に減量できるという。一度、試みたい人には具体的な運動方法が載っている幾つかの本が出されているので参照してほしい。また、鉄アレイやダンベル購入すると説明書がついてくる。



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